2015年7月28日火曜日

「雨後の月」 手ぬぐい



昨年7月終わりに受注させて頂きました

早速、テストに次ぐ染色テスト!


 

布海苔、粘土、水、etcをかき混ぜ程よい粘度の糊を作る



型紙を切り、紗張りした型枠で
板場 糊をひく


土手を作り

 

真空ポンプは圧力が足りないので
2台テスト機を入れ替えて実験
20枚~30枚一気に下から染料を吸い取る
すると



このような柄になります



そして、伸子をつけて乾燥

 ようやく、ほぼ、完成まで漕ぎ着けましたが、


やっぱり、輪郭の滲みが有り8割が失敗の状態



ここまで、来るのに
 糊の配合比を考えられるだけ試して
2月末5ヶ月間の格闘 汗

 

 

200枚程、失敗しました

あと、少しの所で完成でしたが、
どれくらいの時間がかかるか、全くの未知数
しかも
そうこうしてる内に、Tシャツの春物期限も近づき

苦渋の決断

「にじゆら」手ぬぐいで有名な
株式会社 ナカニ さまに
作成をお願いしました

大阪の工場見学
↓↓↓



待つこと、一月半

ナカニさまより商品が上がってきました!!




流石のパシッとした輪郭の仕上がりで
ムラなくしっかり染まってます!



下のデザインは僕が考えさせて頂きました
鉄線の花で、強い蔓は切れない事から
絆は切れない、縁起物の柄になります

(非売品となります)

注染(本染)は
1、2年で出来る簡単な事では有りませんが
秋冬には、また、チャレンジしてみたいと
思います

相原酒造 






 受賞歴

手ぬぐいのお話を頂いた時に
酒蔵を見学させて頂きました



頭の中では、木で作られた樽が
沢山有るのを想像していましたが
ピカピカの近代的な設備で、
機材もとてつもなく大きなモノばかりした


透き通ったお酒を作るには
徹底的に清潔にされて
目に見えない裏方の努力を随所に感じました




酒造を、誰よりも率先して近代設備に投資したと
伺いましたが、とても勇気の要る事だと思います
半端ない情熱をかけられてます
 

野呂山の軟水で出来たお酒は
とてもフルーティーでした!

このような日本を代表する酒造様と
関わる事が出来てほんとに幸せに思います


野呂山のお水はほんとに
美味しいんですね
近くに素晴らしい資源が有るのだと再度、実感しました

だから、魚貝も美味しい!

さてさて

納品まで結局丸1年、掛かりましたが
大きな会社様2件に赴き
勉強させて頂きました

これからも、精進したいです



長々と

ありがとう、ございました